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 世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)の年次総会が9日、オンライン形式で始まった。テドロス事務局長は総会でのあいさつで、米大統領選で当選を確実にしたバイデン氏を改めて祝福し、「協力の新時代を築く時だ」と強調した。

 テドロス氏は、2015年に地球温暖化に対応する「パリ協定」や「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されて以降、「誤ったナショナリズムと孤立主義の潮流が共通の目的を侵食してきた」と指摘。「(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的大流行)を終わらせ、世界の多くの問題の根底にある不平等に対処するため、相互の信頼と説明責任に基づいたリーダーのあり方を考え直す必要がある」と述べた。

 WHO脱退を表明したトランプ米大統領を念頭においた発言で、WHO残留の意向を示しているバイデン氏の勝利を歓迎した形だ。

 一方、米国などが求めていた台湾のオブザーバー参加は、中国の反対で今回も認められなかった。(ロンドン=下司佳代子)