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 妊娠を妨げるため性交後に服用される緊急避妊薬について、薬剤師の立場から考えます。避妊の失敗に向き合った読者の声も。

薬剤師と相談して

 〈薬剤師の高橋秀和さんは緊急避妊薬の分類をめぐり、医師の処方箋がなくても薬剤師が面談をした上で販売できる「処方箋医薬品以外の医薬品」への変更を訴えています〉

 現在、日本で緊急避妊薬を買うには、対面かオンラインによる医師の診療と処方箋が必須です。なるべく早く服用すべき薬なのに、地理的、時間的、金銭的なハードルが高い。医薬品分類の変更を求める署名運動の発起人の一人として、年内を目標に厚生労働省などに要望書を出す予定です。

 薬局販売というと、購入者が自由に買える市販薬のイメージが強いと思います。しかし、薬局で緊急避妊薬を買える世界90カ国以上のうち、8割の国では、薬剤師のコンサルティングなしでは買うことができません。医療用医薬品である「処方箋医薬品以外の医薬品」は、薬剤師と対面で相談した上で購入します。

 一秒でも早く飲みたいのに、なぜ薬剤師と話さないといけないのかと思うでしょう。緊急避妊薬自体は、ほとんど副作用のない薬です。精神的につらくて話ができないケースや、薬剤師がいない時間帯もあり、薬局やコンビニで自由に買いたい気持ちはわかります。

 ただ、緊急避妊薬の妊娠阻止率は72時間以内の服用で約85%と低く、あくまで緊急手段に過ぎません。単に緊急避妊薬を手に入れやすくしただけでは、意図しない妊娠は減らなかったという海外の研究もあります。重要なのは低用量ピルなどのより確実な避妊方法の情報であり、医療者が関わって一緒に考えることが大切です。専門家と話すことで、性的DV被害に気づくきっかけにもなり得ます。

後半は、医師によって緊急避妊薬への対応に差を感じた女性や、避妊手術を選んだ男性の声も紹介します。

 「自分で説明書を読んで、わか…

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