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 2023年春の開業をめざす北陸新幹線の金沢―敦賀間について、国土交通省は10日、開業時期を1年以上延期する方針を固めた。石川・福井の県境にある加賀トンネル(全長約5・5キロ)でひび割れが見つかり、追加工事の完了のめどが立たないことなどが理由とみられる。工事費用も膨らむ見通しで、11日の与党の会合で延期の経緯を説明する。

 金沢―敦賀間は12年に着工が認可され、当初の開業は26年春を予定していた。だが、15年1月に官邸や与党の働きかけを受け、開業時期を3年前倒しした。

 ただ、その後、19年に貫通した加賀トンネルで、土の膨張によるひび割れが起きていることが今年3月に判明。追加工事の完了のめどがたたず、工期の遅れが懸念されていた。トンネル工事だけでなく、そのほかの工事でも入札不調が起きており、国交省は23年春の開業に間に合わせるのは困難と判断した模様だ。

 赤羽一嘉国土交通相は10日の閣議後の会見で「工期および工事費とも非常に厳しい状況であると承知している。精査が終わり次第、速やかにお示ししたい」と話した。