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 会計検査院は10日、京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)のチンパンジー飼育施設の整備費の大半となる計約11億円余りが不適正な支出だったとの検査結果を発表した。この施設をめぐっては京大が6月、学内調査で約5億円が不正支出だったと認定しており、今回さらに約6億円が不適正だと指摘された。

 京大は6月に公表した調査報告書で、霊長類研の松沢哲郎特別教授(70)ら教員4人が2011年度から14年度に、チンパンジー飼育施設の整備で結んだ契約100件のうち、のべ34件で、納品の実態がない架空取引や、業者の損失を穴埋めする過大支出など計約5億600万円の不正支出があったと認定した。

 会計検査院は、これらに加え、契約27件で競争入札をしなかったり、特定の業者に予算を伝えたりするなど、約6億2100万円が助成金の交付ルールや、大学の規定に反した不適正な支出処理だと指摘した。

 文部科学省によると、京大は9月、不正支出のうち日本学術振興会が助成した約4億7700万円について、罰金にあたる加算金約4億1900万円を含む計約8億9600万円を返還した。現在の研究費の管理体制を定めた14年以降で、最大の返還規模となる。新たに指摘された不適正支出6億円について、京大は関係機関と協議の上、対処するとしている。

 チンパンジー飼育施設の整備費…

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