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 流れ星として宇宙から降り注ぐチリの量が、地球全体で毎日1トンほどにのぼるとみられることが明らかになった。滋賀県甲賀市にある京都大のレーダーと、長野県木曽町にある東京大の望遠鏡で流れ星を同時観測し、重さが0・01ミリグラム~1グラムといった小さなチリの量を初めて見積もることができたという。

 彗星や小惑星に由来するチリが高速で大気圏に突入して流れ星になると、周囲の大気が電離して電波を反射するようになり、レーダーで観測できるようになる。だが、流れ星がどれぐらいの大きさだと電波をどれぐらい反射するのかがよく分かっていなかった。

 東大木曽観測所の大沢亮特任助教らは2018年4月、高感度動画カメラ「トモエゴゼン」で滋賀県上空を観測。明るさと速さから流れ星の重さを推定し、京大生存圏研究所の大気観測用レーダー(MU(ミュー)レーダー)がとらえた電波の反射強度との関係を導いた。これを過去の電波観測のデータに当てはめると、1ミリグラムより重いチリが50平方キロに毎時1個は降り注いでいることが分かったという。解析には日本大、国立極地研究所なども協力した。

 大沢さんは「オリオン座流星群のようなチリの由来が分かっている流れ星だと重さに偏りがあるのか、確かめていきたい」と語った。論文は専門誌「プラネタリーアンドスペースサイエンス」(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0032063319304246別ウインドウで開きます)に掲載された。(東山正宜