[PR]

 秋の夜長に15万6千冊の本に囲まれながら寝落ちしても大丈夫――。埼玉県杉戸町立図書館で10月31日夜~11月1日朝、「温泉&宿泊図書館」と銘打った催しがあった。町内外から参加した男女7人がお泊まり読書を楽しんだ。

 宿泊図書館は4年前から子供向けに始まり、大人向けはこの日が4回目。小暮雅顕館長がプライベートで大手書店の宿泊イベントに抽選で落ちた経験から、「本屋に泊まれるなら図書館でもできる」と企画した。

 さいたま市のNPO職員の女性(28)は初参加。「図書館に泊まるのが夢だった。普段は時間を気にしながら、知識を得るための読書になりがち。村上春樹など定番の小説をゆっくり読みたい」と話した。

 夜7時すぎに始まると、参加者は早速、床にマットを敷いたり、ブースにこもったり。協賛企業からコーヒーやお菓子などの差し入れがあり、町内の日帰り温泉に行く人も。男女別の寝室で2~3時間程度の仮眠をとりながら、翌朝8時までの13時間、思い思いのスタイルで読みふけった。

 終了後、参加者たちは「広い図書館で気になっていた本を好きなだけ読めた」「調べ物もたくさんできた」など感想を寄せた。(加藤真太郎)