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 ギョーザといえば、宇都宮か浜松――。そんなイメージが変わるかもしれない。1世帯あたりのギョーザ購入額で、宮崎市が今年上半期(1~6月)の日本一になった。「まさか」の結果に驚いた地元は、年間1位獲得に向けて動き出した。宇都宮や浜松ではなく、宮崎がなぜ――。

 11月初め。宮崎市のショッピングセンター「宮交シティ」の2階テラスは、ジュージューとギョーザを焼く音とニンニクの香りに包まれた。宮崎県内10のラーメン店やギョーザ専門店が1パック300円の焼きギョーザを屋台で販売した「餃子(ギョーザ)フェス」。3日間、多くの人たちが訪れた。

拡大する写真・図版焼きギョーザなどが販売された餃子フェスの野外テラス特設会場=2020年11月1日、宮崎市、高橋健人撮影

 親子3人で来た市内の日高さん一家は四つの違う屋台の袋を抱えていた。母洋子さん(41)は「せっかくだから食べ比べないと」。娘の愛子さん(10)は「ギョーザは皮がパリパリするところが好き」と話した。

 宮崎市が全国1位になったのは総務省の家計調査。上半期の1世帯あたり(2人以上)のギョーザ購入額(外食、冷凍食品を除く)は1917円。全国52都市の中、宇都宮市や浜松市を抑えてトップだった。「これは年間首位をめざすしかない」と、県内のラーメン店など18社が9月、宮崎市ぎょうざ協議会を結成。市民のギョーザ消費を後押ししようと企画したのが餃子フェスだ。

 前年の1年間では9位だったのに、突然の首位浮上。市観光戦略課の担当者は「販売促進をしたわけではないのに……」と驚く。どうして、こんな結果になったのか?

 焼きギョーザの文化を広める「焼き餃子協会」(東京)の小野寺力(ちから)代表理事(44)は新型コロナウイルスの影響と分析する。

「新鮮な豚肉と巣ごもりで…」

 「国内すべてが緊急事態宣言の対象となった4、5月、宮崎市は消費の伸びが顕著だった。宮崎は新鮮な豚肉が入手しやすく、ギョーザも安くておいしい。もともと『買ったギョーザを家で食べる』という習慣があり、コロナ禍の巣ごもりでギョーザ購入に拍車がかかったのでしょう」

 宮崎県内で持ち帰りギョーザの先駆けとされる創業26年の「ぎょうざの丸岡」(都城市)は、宮崎市内2カ所の販売専門店で上半期に350万個を売り上げた。前年の同時期に比べて3割増えたという。

 丸岡久浩社長(58)によると、宮崎には「ギョーザのおすそ分け文化」があるという。「家庭の分だけでなく、近所の人や親戚の分も一緒に購入して配る。そういう人がコロナ禍で増えたのではないでしょうか」

 チキン南蛮ほど知られてはいな…

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