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 東京都内の新型コロナウイルスの感染状況について、都は12日、モニタリング会議を開き、警戒レベルは4段階で上から2番目に深刻なレベル3の評価を10週連続で維持した。ただ、感染者数が急増する中、評価の表現を「感染の再拡大に警戒が必要」から「感染が拡大しつつある」に変更。「急速な感染拡大の始まりと捉え、今後の深刻な状況を厳重に警戒する必要がある」と注意を呼びかけた。

 都内では12日、2日連続で300人超えとなる393人の新規感染者を確認した。8月8日(429人)以来最多で、過去5番目に多い。

 評価を維持した理由について、国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は会議後、検査体制の拡充が感染者増加の一因になっていることなどを挙げ、「総合的な判断だった」と述べた。その上で「ほとんど赤(最も深刻な警戒レベル)に近いオレンジ(同2番目)だと思う」との認識を示した。

 会議では、1日あたりの感染者数(1週間平均)が11日時点で約244人と、前週(約165人)よりも47・7%増加したことが報告された。会議に出席した大曲氏は、このペースで増加すると、4週間後には1日約1160人に達すると指摘。「多すぎるのではないか、絵空事ではないかと言われるもしれませんが、私たちは夏に同じような状況があり、本当に週単位で患者さんが急速に増えていったことを経験している」と強調した。

 また、他の感染者との接触が確認できず感染経路が不明な人(1週間平均)は、前週の約91人から約137人となり、51・5%増加した。検査の陽性率も11日時点で5・0%と8月下旬以来の高水準となった。都医師会の猪口正孝副会長は「検査数は増加しているが、それ以上に陽性者が増加している」と述べた。

 小池百合子知事は会議後、「外が寒くなり、暖房を入れておられるかと思うが、それでもこまめな換気をお願いいたします」と話し、手洗いやマスクの徹底を改めて呼びかけた。(荻原千明、軽部理人)