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 Jリーグの試合を支えるボールパーソンの育成にひときわ力を入れているクラブがある。昨季J1優勝した横浜F・マリノスだ。Jリーグ創設期から指導に当たっているのが、神奈川県内に住む高校教諭の石川眞吾さん。1秒でも長くプレーをしてもらいたい、フェアな試合運営を行いたい――。信念を持って、子どもたちを教えている。

 横浜マのホームゲームで、ピッチのまわりに座っているボールパーソンの動きは驚くほど機敏だ。ボールがタッチラインを越える瞬間にはすでに椅子からお尻を浮かせている。全速力で駆け出してボールを回収し、丁寧に選手に渡す。そしてまたダッシュで定位置に戻る。90分間、その繰り返しだ。「ボールパーソンはただの球拾いじゃない。ピッチに一番近い運営スタッフ。その意識を持ってほしい」。石川さんの教えを子どもたちは忠実に守る。

 横浜マのボールパーソンは中学年代のジュニアユースを中心に近隣の高校や大学のサッカー部員らが担当。1試合あたり13~20人が配置される。石川さんやボールパーソンが会場に入るのは基本的にキックオフの3時間前。ホワイトボードを使った講義の中で配置を決め、石川さんが心構えを説く。「少しでもリスタートを早く。インプレーの時間を増やすのが君たちの役割だ」

 実際にピッチの脇で、ボールの回収と受け渡しの動きも細かく確認する。コーナー付近でボールが出たら、誰がボールを回収し、誰が予備のボールを届けるか、そうした様々なパターンを頭にたたきこむ。

 試合での素早い動きは選手にも…

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