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 1964年の東京五輪で聖火ランナーシューズを作ったアサヒシューズ(福岡県)が11日、当時の聖火リレー第1走者を務めた宮城勇さん(78)=浦添市=に復刻版シューズを寄贈した。当時、何らかの事情で靴が届かなかったという。2020年東京五輪でも聖火走者を務める宮城さんは「幻の靴」と感激し、「これを履いて2回目の聖火リレーを走りたい」と喜んだ。

 同社によるとアサヒシューズの前身・日本ゴムは過去の東京五輪で聖火走者用の運動靴を作り、国内外の走者約5千人に提供した。当時のゴム履物業界トップメーカーの威信を懸けて砂利やぬかるみにも耐えられるシューズを開発した。

 東京五輪を盛り上げようと同社が18年、社内で見つかった手書きの設計図や元聖火走者から寄贈された現物などを手掛かりに復刻版を製作。商品企画部の古賀稔健部長補佐は「今はない素材を使っているなど、再現は簡単ではなかった」と振り返る。20年4月に約千足を限定販売。真っ白で無駄のないデザインが若者にも人気だという。

 復刻版シューズを取材するマスコミ関係者を介して古賀さんが宮城さんと知り合い、今回も聖火走者を務めると知って復刻版の贈呈を決めた。

 前回の東京五輪当時、シューズの存在すら知らなかったという宮城さんは「履き心地がいい。ジョートー」と贈られた靴を試着してご機嫌。「アサヒシューズの五輪への熱い思いに感謝」と喜びを伝えた。(沖縄タイムス)

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