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 大井川鉄道で35年ぶりとなる新駅の「門出(かどで)駅」が12日、開業した。隣駅も「五和(ごか)」から「合格」へ改名。合格をつかみ、新しい人生のスタートを切る。縁起の良い駅名にあやかろうと、さっそく受験関係者の姿も見られた。

 新駅は新東名高速の島田金谷インターチェンジ近くで、同日オープンした商業施設「KADODE OOIGAWA」に併設している。駅名も、人とモノの結節点をめざすこの施設名からとったという。門出駅であった出発式で同鉄道の鈴木肇社長は「コンパクトな駅ですが、人々が集うにぎわいのある拠点にしていきたい」とあいさつした。

 ふだんはのんびりムードが漂うローカル線だが、1985年以来の新駅誕生とあって、この日は大勢の人が詰めかけた。焼津市の学習塾経営、浜子由紀さん(45)は教え子のために「門出」と「合格」がセットになった合格祈願切符を買い入れた。「験担ぎに来ました。ここが、受験生の『聖地』になればいいですね」と話していた。

 隣の五和駅で催された「合格駅」への改名式には、地元の「チームおもしろ五和駅」のメンバーが招待された。無人駅である同駅周辺で美化活動やイベント開催など地域おこしに取り組んできた。

 数年前からは「ごか、ごかく、ごうかくだ」と駅名の改称を唱えてきた。「益長(えきちょう)」を名乗るリーダーの渡辺琢史さん(74)は「遊び心で始めた改名活動ですが、まさか本当に実現できるとは。シャレが分かる大鉄さんにあっぱれです」と感慨深げだった。(中村純)

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