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 和歌山市や紀の川市で、新聞配達用のバイクが盗まれる被害が11月に入って相次いでいることがわかった。配達する従業員が何者かに後をつけられたり、目を離した隙に盗まれたりしているという。和歌山県警は「鍵を付けたままでおくことから盗みやすく狙われたのでは」とみて、注意を促している。

 7日、朝刊の配達のため和歌山市相坂にある朝日新聞の販売所を出て間もない午前2時半ごろだった。従業員の男性は、同市神前の団地前にバイクを止めると、エンジンを切り、鍵は付けたまま、新聞を各戸に配るためバイクから離れた。団地の建物から戻ると、バイクが消えていた。男性は「バックミラーで、不審な車が後ろからつけてくるのが分かった。バイクが盗まれるなんて」と話した。

 同日、この団地から約500メートル離れた場所でも別のバイクが、配達中数分離れた隙に盗まれたという。従業員の男性は「乗って行かれるところを見て追いかけたが、そのまま逃げられた」。いずれも新聞を100部近く積んでいたというバイク2台は、まだ見つかっていない。

 同販売所では5日にも配達用バイクの盗難被害があった。気温7度、まだ周囲が暗かった午前5時半過ぎ、新聞の配達を終え、販売所の店先に止めていたバイクが盗まれた。このバイクはその日の午前、近くを通る阪和自動車道の高架下で、鍵が付いたまま、ガソリンは無くなった状態で発見された。

 販売所から被害届を受けた和歌山東署は窃盗容疑で捜査している。捜査関係者は「鍵を付けたままのバイクから離れ、またコースもある程度分かることから盗みやすく、狙われたのではないか」とみる。「乗り回し、ガソリンが無くなったら捨てているのではないか」とも話す。

 紀の川市でも複数台の新聞配達用バイクが相次いで被害に遭っている。県警によると、朝日新聞以外の他紙の販売所のバイクも含め、県内で計8台の被害届が出ているという。県警は「短時間でも鍵を抜くようにし、ハンドルロックもかけて、防犯に努めてほしい」と注意を呼びかけている。(西岡矩毅)