4人に1人の死因がコロナ 仏首相、外出制限を延長へ

パリ=疋田多揚
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 フランスのカステックス首相は12日の記者会見で、新型コロナウイルス

【動画】フランス外出制限を延長へ 4人に1人の死因がコロナ

第2波が収束する見通しが立たないとして、12月1日までとしていた外出禁止期間を延長する考えを示した。国内で亡くなる人の死因は「4人に1人が新型コロナによるものだ」という。

 フランスでは連日3万~5万人が新たにコロナ感染し、500人前後が犠牲になっている。カステックス氏は、国内の入院患者が同日3万2千人に達し、春のピーク時を超えたと指摘。「30秒ごとに1人がコロナで入院し、3分ごとに1人が集中治療病床に運ばれている」と語った。集中治療病床の患者の4割は65歳未満だという。来週中に患者数がピークを迎えるとの見方を示し、「医療は著しく逼迫(ひっぱく)する」と警告した。

 仏政府は10月30日から1カ月間の予定で、市民の外出禁止と、生活に必須でないとみなした店舗の営業禁止を命じていた。今後、医療機関の指標が改善すれば、12月1日からいくつかの商店の営業再開を認めるが、レストランやバーは対象外で、市民の外出禁止も続けるという。

 カステックス氏は「我々の目的は、クリスマスには(離れた家族と過ごせるよう)規制を緩和することだ」と述べ、国民に協力を呼びかけた。政府の危機管理失敗を問う声があることについては「敵は国ではない。ウイルスだ」とかわした。(パリ=疋田多揚)

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