性暴力は「魂の殺人」とも呼ばれます。子どものころに受けた被害は、心身に深い傷を刻み、その後の人生にも大きな影を落とします。ところが、その被害はタブー視されるあまり、受け止める社会の認識が不十分なままです。
そんな状況を変えたいと、傷つきながらも勇気を持って、体験を語り出した人たちがいます。性暴力にはどんな実態があり、起きてしまった被害に周囲の大人たちをはじめ、社会はどう向き合うべきなのか。被害者の取材を続けてきた大久保真紀編集委員が語ります。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。
・そろばん塾の帰りに「下着を脱げ」
・40年が過ぎても、トンネルを通ると
・言ってはいけない「忘れなさい」
・自分を責める被害者、自殺するケースも
◇
Q:今回取り上げるのは、工藤千恵さんのケースです。どんな被害に遭ったんですか。
A:工藤さんはいま48歳です。小学3年生だったころ、そろばん塾の帰りに見知らぬ男から「近くにある遊園地に行く道を教えてくれる? 道がわからないんだけど」と声をかけられました。
本人は「知らない」と言って下…
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朝日新聞社会部