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 過疎化や自然災害、新型コロナウイルスなどで経営が厳しいローカル私鉄を応援しようと、北九州市で15日、映画の上映会などがある。「全国的に廃線になる路線も多く、何とか持ちこたえてほしい」という鉄道好きの思いが結実した。

 北九州市門司区の門司港地区を走る観光トロッコ列車「潮風号」の運行日にあわせて終着駅でカフェの運営などをしている任意団体「門司港トロッコ応援団」が企画した。今年は新型コロナ禍でカフェの客は減り、9月以降、ようやく盛り返してきているという。

 コロナ禍で苦しんでいるとき、千葉県の銚子電鉄が経営難を乗りきるために映画をつくったことを、メンバーの一人が知った。銚子電鉄は長年、過疎化などで赤字が続いており、これまでも苦境を逆手にとった商品開発などをしてきたが、昨秋に相次いだ台風被害や新型コロナの影響を受けていた。メンバーは「苦しい時はお互いさま。銚子電鉄を応援したい」と考えた。

 銚子電鉄がつくった映画は「電車を止めるな!~のろいの6・4km~」。低予算ながら2018年に大ヒットをした映画にあやかり、同社の竹本勝紀社長みずから企画や脚本に携わった。経営難を打破するために心霊列車を企画し新たな収益をもくろむという、同社の厳しい状況を投影したコメディータッチのホラー映画。制作費をクラウドファンディングで募るなどし、秋から千葉県など関東を中心に公開されている。

 上映会の収益の一部を銚子電鉄に贈る。映画上映のほか、今年7月の豪雨で被災した、くま川鉄道(熊本県人吉市)を支援する募金活動も行う。

 門司港トロッコ応援団の桜木直昭さん(57)は「九州では電車に乗ることもできず、上映するしか力になれない。多くの人に見てもらい、地元住民や観光客に愛される電車の存在意義を感じてほしい」と話す。

 上映会は15日、北九州市若松区のクレカ若松で。正午、午後3時、同6時の3回。一般2千円、中学生1200円、小学生千円。映画の公式サイト(https://www.dentome.net/別ウインドウで開きます)から事前予約できる。(城真弓)