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 第一生命保険の瓜生宗大常務は13日の中間決算会見の場で、元女性社員(89)による19億円詐取問題について「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわびする」と謝罪した。不正を防げなかった組織風土も含めて調査し、年内に結果を公表する考えを示した。

 常務執行役員を兼務する親会社、第一生命ホールディングスがウェブで開いた2020年9月中間決算の会見で、瓜生氏は「経営陣一同はこの事態をきわめて重く受け止めている。被害に遭われた方々と真摯(しんし)に向き合って、警察とも連携のうえ、全容解明に向けた取り組みを進めていく」と語った。社内関係者の処分は、被害者の確定や第三者を交えた原因究明、警察の捜査状況を踏まえて考えるという。処分を必ず実施するかについては「コメントを差し控えたい」とした。

 7月に契約を解除された元社員は山口県内で保険を半世紀以上売り続けた成績優秀者。社内で唯一の肩書「特別調査役」(現在は廃止)を持ち、一定の影響力を持っていたとされる。自分に認められた「特別枠」を用いて高金利で運用するとのうそを顧客へ持ちかけ、2002~20年にかけて24人から計19億5100万円を取得した疑いがある。第一生命保険は今月、元社員が「一定の影響力を有する存在」で、「適切な指導・管理ができていなかった」などとする経過報告を明らかにした。(山下裕志)