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 聖火が一足早く三重にやってきた――。来夏に延期された東京五輪の聖火の展示が13日、桑名市民会館(三重県桑名市中央町3丁目)で始まった。地方創生に生かそうという総務省のアイデアで、7日に金沢市からスタートして三重で2県目。17日まで県内5カ所を巡り、愛媛県へと渡る。

 この日の展示セレモニーには、川越町出身で元バドミントン日本代表の小椋久美子さん(37)と鈴木英敬知事が出席した。小椋さんは「初めて聖火を間近に見て、(北京五輪の)開会式で聖火が点火された瞬間の感情がよみがえった。この聖火を見て、世界がひとつになっていることを感じてほしい」。鈴木知事は「もうちょいデカいかと思いましたけど、きっと重いですよ。警備対象ですからね」と笑わせ、「この希望の光と熱気が、東京五輪から三重とこわか国体・とこわか大会につながってほしい」とあいさつした。

 小椋さんは来春の聖火リレーで県内を走るランナーにも選ばれている。小椋さんは「東京に決まってから絶対に走りたいと思っていた。生まれ育った土地をかみしめながら、いろんな方々と思いを通じ合いながら走りたい」と決意を述べた。

 訪れた見学者は「密」を避けるために前の人と距離をとって並び、ひとりひとり、しげしげと炎を見つめながら記念撮影をしていた。桑名市の大学生、米田篤史さん(18)は「一つしかないこの火が世界中を照らし、パワーを与えていることを実感した。世界が一つになるきっかけとなる火を見ることができて感動しました」と話した。

 聖火は3月12日、ギリシャ西部のオリンピア市で採火された。三重県出身の五輪金メダリストである野口みずきさん(42)=陸上=が日本人最初の聖火ランナーとして運び、吉田沙保里さん(38)=レスリング=が、ギリシャから日本での到着式で聖火を聖火皿に移した「縁」がある。(佐々木洋輔)

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 今後の展示日程 14日、県立ゆめドームうえの(伊賀市ゆめが丘1丁目)▽15日、鳥羽市民体育館(鳥羽市大明東町)▽16日、津市産業・スポーツセンター「サオリーナ」(津市北河路町)▽17日、県立熊野古道センター(尾鷲市向井)。いずれも午前10時~午後5時、入場無料。

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