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 新型コロナウイルスの感染が収まらないなか、「密」にならず非日常感を味わえるとしてキャンプが人気を集めている。全国有数のサイト数を誇る茨城県は、この機会に魅力をPRしようと誘客に力を入れている。

 10月下旬の週末、大洗町の大洗サンビーチキャンプ場。55ある区画はすべて埋まり、たき火をする客らの姿があった。家族で訪れた水戸市の会社員男性(42)は「予約開始の夜中0時にはネットのアクセスが集中して大変」と漏らす。コロナ禍で子どもと遊園地や商業施設には行きにくい。時間を忘れて、現実の疲れを癒やせるのが魅力という。

 キャンプ場を運営するNPO法人「大洗海の大学」の光又新二事務局長によると、利用者数は10月で前年同月比約80%増だった。新型コロナによる休場後の6月は前年同月比約40%増。特に土曜は12月末までほとんどの区画が予約で埋まっていて、首都圏からの客が多いという。

 キャンプ用品の売り上げも好調だ。アウトドア用品などを販売する「ナムチェバザール」(水戸市)では、前年比で2割ほど増えた。和田幾久郎社長は「冬も楽しめる通年型のレジャーになっており、コロナ禍と考えると売り上げ増は驚きだ」と話す。

 日本オートキャンプ協会(東京)によると、2019年にオートキャンプをした人は推定で約860万人で、12年の約720万人から増加。お笑い芸人のヒロシさんが紹介する「ユーチューブ」の動画や女子高生たちが緩くキャンプを楽しむ漫画「ゆるキャン△」なども愛好者を増やす一因になっている。近年は、1人でのキャンプが増える傾向で、芸能人が楽しむ姿を見た若者や、子どもの手が離れた父親などが中心だ。家族連れの少ない平日にソロやシニア層が訪れるケースが増えているという。

トイレ、お湯 集客に課題も

 県はこのタイミングをとらえて誘客に乗り出した。

 スポーツ庁の調査(18年)によると、茨城のキャンプ場は、北海道の147カ所を上回る163カ所と全国最多。全国有数のキャンプ場がある地としてPRするほか、施設情報を集約しようと、9月に専用ウェブサイト「いばらきキャンプ」を開設した。

 周辺の観光情報などの紹介に加…

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