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 中国・上海で新型コロナウイルス感染患者の濃厚接触者を調査した際に作成されたとみられる文書がSNS上に出回り、その詳細すぎる内容に「行き過ぎた個人情報の収集だ」と、批判が広がっている。中国ではこれまでにも感染防止対策として収集した個人情報がネットに流出する騒動が起きており、当局の情報収集のやり方や管理に対する不信感が高まっている。

 問題となっているのは、「濃厚接触者についての調査状況」と題された文書。上海で9日に感染が確認された男性患者の濃厚接触者とされた男性に関するものとみられ、10日から中国のSNS「微博」で拡散された。

 文書には男性の氏名、住所、電話番号、身分証番号、身長や体重などのほか、部屋の間取りやBMI(体格指数)、恋人の氏名といった情報が記されていた。さらには男性がデートした場所や日時、銀行で行ったローン手続きなどの具体的な行動内容のほか、「地下鉄と銀行ではマスク着用、コーヒーショップでは着用せず」など、マスクの脱着状況も事細かに記入されていた。

 こうした詳細な情報は、監視カメラやスマートフォンの位置情報を駆使して割り出したとみられ、SNSには驚きの声があふれた。

 上海の衛生当局は「公式資料ではない」と説明しているが、ネット上では「ウイルス感染の混乱に乗じて、個人情報の収集がここまで常態化していることが恐ろしい」「どさくさに紛れて収集した私たちの個人情報の管理はどうなっているのか」と、不信感を募らせる投稿が相次いでいる。

 中国では、感染予防の手段に個…

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