村上耕司
将棋の渡辺明名人(36)と囲碁の趙治勲名誉名人(64)によるオンラインイベント「渡辺明vs趙治勲 名人の本懐~番勝負の鬼 勝負と真理を語る」が14日、東京都中央区の朝日新聞東京本社で開催された。イベントは2部構成で、前半は囲碁と将棋の同時対局、後半は担当記者を交え、両者が対談。イベントは、ウェブ会議システム「Zoom」を使って多くの参加者が視聴した。
同時対局では、将棋盤と碁盤を卓上に並べ、将棋は上手(うわて)の渡辺名人が飛車と角を抜いて戦う「2枚落ち」、囲碁は下手(したて)の渡辺名人が石を6個置いて始める「6子(し)」のハンディ戦で行われた。
今年8月に囲碁名人戦第1局の会場で急きょ実現した2人の同時対局では、将棋が「飛車角香車抜き」の4枚落ち、囲碁が下手が石を9個置く9子で行われ、ともに下手が勝った。この日はそれよりも下手に厳しい条件で行われたが、時間の関係で決着せずに終了。終了時点の形勢は、将棋の方は上手の渡辺名人が勝勢、囲碁でも下手の渡辺名人が地合いで優勢だった。
その後、朝日新聞の将棋と囲碁の担当記者を交えて、両者が対談。数多くのタイトル戦を戦ってきたトップ棋士ならでは話が飛び出した。「天才論」のテーマでは、趙名誉名人が「6歳で来日したとき、兄弟子たちに勝てなくて自信喪失。僕はずっと弱い人間だと思っている」と心中をあかすと、渡辺名人は、羽生善治九段や藤井聡太二冠について「両者には想像しない負け方をしている。そこが他の人と違うのかなと思う」と話した。
最後は、両棋士の連名色紙など…
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