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 大相撲の元大関・琴奨菊が14日、初土俵から18年間の現役生活に別れを告げた。引退の意向が伝えられると、出身地の福岡県柳川市では、関係者から「柳川出身の著名人は大勢いるが、琴奨菊ほど故郷のために力を尽くしてくれてきた人はいない」(市幹部)など、感謝の声が次々と上がった。

 「満身創痍(まんしんそうい)で最後まで自分の相撲道を貫いた姿に感動した。正面からぶつかって堂々と勝負する姿を通じ、子どもたちに夢と希望を与えてくれた。柳川市民の誇りだ」。同市の金子健次市長は、琴奨菊をそうたたえた。

 本場所出場のたびに「琴奨菊。福岡県柳川市出身」とアナウンスされ、テレビ放映された。金子市長は常々、「市にとってのPR効果は絶大」と話していた。

 琴奨菊の郷里への貢献はそれだけではない。2005年からは市に柳川観光大使を委嘱され、東京などで柳川のPRに協力してきた。毎年、九州場所後には市役所を訪問し、気軽に市民との握手や写真撮影に応じた。15年からは本場所で1勝するごとに市へ1万円を寄付。市はこれまでたまった219万円の一部で124本のまわしを購入。市内19小学校へ配った。

 何より、琴奨菊の郷土の子どもたちへ寄せる思いがあふれているのが、市の少年相撲大会への協力ぶりだ。ほぼ毎年、ゲスト参加して子どもらに稽古をつけてきた。10年ほど前には「琴奨菊賞」を創設。受賞者にマウンテンバイクを贈っている。「自分も小5と小6でこの大会で優勝し、マウンテンバイクをもらった。その時のうれしさを今の子どもたちにも味わってほしい」。そんな願いが込められているという。

 市はこうした貢献に対し、大関…

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