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 国土交通省近畿地方整備局は15日、福井県池田町小畑に建設している足羽川(あすわがわ)ダムで、「堤体」を造る本体工事に着手した。本体工事は2025年度に終え、試験湛水(たんすい)をして、26年度のダム完成を目指す。

 ダムの総事業費は約1300億円。1983年に実施計画の調査に着手され、反対運動や予定地の変更もあったが、大きな浸水被害が出た04年の福井豪雨で建設の機運が高まり、07年に整備計画が策定された。予定地の68世帯が移転した。

 堤体は足羽川支流の部子川(へこがわ)に建設する。高さ96メートル、堤頂の長さ351メートル、総貯水容量約2870万立方メートルで、満水時のダム湖面の面積は約94ヘクタール。平常時は水をためない洪水調節専用の流水型で、増水時に下流域の洪水被害を低減する。福井豪雨級にも対応できるとされる。国交省所管の流水型ダム5基(いずれも計画・建設中)の中で最大の堤体という。

 この日は予定地付近で起工式があり、移転を強いられた住民を含む関係者約150人が参加。杉本達治知事は、ダムを受け入れた池田町と住民らに感謝を伝えたうえ、「毎年のように全国で豪雨災害が起きている。足羽川水系でもいつまた大災害が起きるかわからない。一日も早い完成を祈っている」と述べた。(佐藤孝之)

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