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 米大統領選をめぐり、トランプ大統領は15日、「彼が勝利したのは、選挙が不正だったからだ」とツイートした。「不正選挙」という留保をつけたが、バイデン次期大統領の勝利に初めて言及した形だ。

 トランプ氏は、FOXニュースの司会者の「バイデン氏は自分の努力で(選挙の勝利を)獲得していない。彼は実際には選挙運動さえしなかった。彼は(選挙に)負けると思っていた」という発言を紹介するツイートを引用して投稿。バイデン氏の勝利に言及したうえで、「選挙の監視員が認められなかった」などと続けた。ただ、米メディアが「バイデン氏の勝利を認めた」と報じると、トランプ氏は約1時間30分後に「我々は勝つ!」「彼(バイデン氏)が勝ったのは、フェイクニュースメディアの観点からだけだ。私は一切敗北を認めていない!」などとツイートし、引き続き敗北を認めない姿勢を取った。

 バイデン氏は7日に勝利を確実にしたが、トランプ氏はそれを認めず、大統領選で慣例となっている敗北宣言を拒否してきた。このため連邦政府はバイデン氏の政権移行チームにも協力していない。

 トランプ氏は「不正選挙」を訴えて各州で訴訟を提起したが、具体的な証拠を示せず、次々と敗訴している。13日には、全50州での勝敗が判明し、バイデン氏が過半数の270人を大きく上回る306人の選挙人を、トランプ氏が232人を獲得することが決まった。トランプ氏は一時、「(大統領選を)大差で勝利した」と主張していた。(ワシントン=園田耕司)