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 広告大手「博報堂DYメディアパートナーズ」(博報堂DYM、東京都港区)に架空のCM制作費を請求して計約3千万円をだまし取ったとして、警視庁は16日、元社員の中島真毅容疑者(43)=東京都大田区=を詐欺容疑で逮捕した。共謀したとみられる同社の取引先だった広告会社の役員ら3人の男も逮捕する方針。警視庁は被害総額が約7億円にのぼるとみて調べている。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、中島容疑者は博報堂DYMからテレビCMの制作費名目で現金をだまし取ろうと計画。同社の社員だった2018年11月、ほかの男3人と共謀し、男の1人が代表を務めていた広告会社と、別の男が社員だった広告会社がCM制作を下請け受注したとする偽の請求書を博報堂DYMに提出し、計約3200万円を詐取した疑いがある。中島容疑者が架空発注の手続きをしたという。

 警視庁は、中島容疑者が博報堂DYMでテレビCM制作の発注を担当していた16年5月~19年7月の間、4人が同様の行為を繰り返し、同社から計約7億円を詐取したとみて裏付け捜査を進めている。だまし取った金は遊興費などに充てた可能性があるという。

 共犯とされる男3人のうち2人は事件前、博報堂DYMに勤務していた。警視庁は4人が知り合った経緯や関係性などについても調べる。

 博報堂DYMは広告大手「博報堂DYホールディングス」(東京都港区)傘下の事業会社の一つで、2003年に設立。新聞やテレビ、ラジオから広告枠を買い取り、広告主の依頼を元に、CMや紙面広告の制作を下請け会社に発注するなどしている。