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 「土着」を売りにし、今年結党70年を迎えたローカルパーティー(地域政党)が沖縄にある。地元では年配者を中心に「シャダイ」と親しまれてきた沖縄社会大衆党だ。地域政党として戦後史を刻み、国会議員も送り出す唯一無二の存在でもある。中央政党の影響力や、再編の波にのみ込まれそうになりながらも、「我々の使命は終わらない。残念ながら」と関係者は言う。

 結党70年を迎えたのは10月31日。委員長の高良鉄美参院議員が那覇市で記者会見を開き、「党勢の縮小は否めないが、大衆とともに歩んできた土着政党だからこそ、まだまだ求められることはある」と談話を読み上げた。ただ、首里城火災から1年の日とも重なり、出席したのは朝日新聞も含めて5社だけだった。

 老舗といえる政党が沖縄で産声を上げたのは敗戦から5年後。「経済復興」や「住民生活の向上」を掲げ、那覇市の劇場で開いた結党大会には1千人が詰めかけた。創設メンバーには、のちに自民党へ移って保守県政(1978~90年)を築いた西銘順治氏ら、県内政界を牽引(けんいん)していく顔ぶれが並んでいた。

 52年にサンフランシスコ講和条約が発効し、日本から切り離された沖縄では、武力を背景とした米軍基地建設のための土地接収が拡大。社大は「中道左派」の立場から、時に保守勢力とも協力して、基地撤去と本土復帰の運動を主導し、農業者や漁業者を中心に支持を広げた。

 72年の本土復帰前後には、県内にあった多数の地域政党が、自民や共産など中央政党の傘下に次々と入り「系列化」する。しかし、「復帰」と「真の地方自治確立」を掲げた政党として、基地負担の本土並みが実現していない現実に「土着」路線を堅持。76年には、3代目委員長・平良幸市氏を知事選で当選させた。

 その後は主要選挙で革新勢力の…

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