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 美術における「線」の存在を切り口にした「日本の美術を貫く 炎の筆〈線〉」展が、11月23日まで東京の府中市美術館で開かれている。絵画などに線があるのは当たり前ともいえるが、逆にいえば、縄文土器から現代美術までを幅広く対象にしても差し支えない。ほっこりした絵やエネルギッシュな表現など約130点が集まっている。

 まず縄文からは「火焰(かえん)型土器」(縄文時代中期後半)。縄目という線の存在が名前の由来であるとおり、野太い線の表現といえる。近くには、まさか美術館で目にするとは思ってもいなかった、「漁網」まで並んでいる。

 仙厓(せんがい)らの、のほほんとした作品に続き、飯塚琅玕齋(ろうかんさい)らの超絶技巧の竹工芸が並ぶ。線を面や立体へと転化させる、幾何学的な魅力すらある。さらに棟方志功の木版画では、黒い部分が線なのか面なのか、と考え込んでしまう。

 高橋由一の「墨水桜花輝燿(ぼ…

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