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 障害者施設や障害者アートの美術館などの運営を手がける社会福祉法人「グロー」(滋賀県)の北岡賢剛理事長から性暴力やセクシュアルハラスメント、パワーハラスメントを受けたとして、元職員の女性ら2人が北岡氏とグローを相手取り、計約4254万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。

 提訴は13日付。訴状によると、元職員は2014年に出張先のホテルの部屋で北岡氏にキスされたり性器を触られたりした。その後も被害は続き、所属長に訴えても対策は取られず、昨夏退職した。もう一人の原告で、北岡氏が今年9月まで理事を務めた別の社会福祉法人の幹部の女性は、非常勤職員だった12年にホテルの部屋で衣服を脱がされるなど、10年以上にわたり被害を受けたという。

 原告の女性らは16日にオンラインで会見し、「障害者の芸術の仕事に情熱を持っており、自分さえがまんすれば働き続けられると思っていた」などと語った。

 北岡氏は、厚生労働省の社会保障審議会障害者部会の委員や内閣府の障害者政策委員会の委員を務める。朝日新聞はグローに北岡氏のコメントを求めるなどしたが回答はなく、グローは「係争中であり、お答えできない」とした。