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 新型コロナウイルスの影響下での開催となりそうな来年の成人式について、三重県内の市町が知恵を絞っている。20歳となる若者が祝い励まされ、友や恩師との再会を楽しむ人生の節目。「3密」を回避し、多くが1月10日の開催実現に努めている。

 例年通り1会場だが、時間を分けるのは津市や四日市市、伊勢市。

 津市では市産業・スポーツセンター「サオリーナ」に約2千人が一堂に会していたが、今回は出身中学別に2部に分ける。参加者を特定するため、市が出す案内状を会場で提出してもらう。市外在住者には、市のホームページに掲載する様式に住所、氏名などを記入して持参してもらう。

 席は一つおきに空け、1部と2部の間には清掃・消毒。時間も45分と例年の半分以下に短縮し、国歌も演奏のみで歌わない。保護者らの来場は控えてもらい、ライブ映像を配信。終了後も記念撮影などで密集が懸念されるため、定員4千人と広い「メッセウイング・みえ」に新成人を誘導する。

 四日市市も市文化会館で2回に分ける。12月10日までの事前申込制で、約3千人が半々になるよう地域を割り振り、オンライン参加も可能にする。感染状況次第で、市文化会館での開催の可否も12月中に検討。中止の場合は、新成人でつくる企画委員だけで実施してオンライン配信する。

 伊勢市は出身中学別に3回式典を開く。会場の「シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢」は約1300席あり、約1200人の新成人を全員収容できるが、それぞれ先着450人に制限する。鈴木健一市長は「『3密』を避け、1回ごとの参加者を減らす」と話す。(黄澈、安田琢典)

 鈴鹿市は市民会館などで開くことが多かったが、鈴鹿サーキット国際レーシングコースのグランドスタンド席に変更する。屋外で密を避けられるのに加え、「鈴鹿らしい」と新成人の実行委員会と市が決めた。

 一方、松阪市は3会場に分散する。例年はクラギ文化ホールだけだったが、嬉野ふるさと会館と飯南産業文化センターも使い、「なるべく出身中学に近い会場で」と呼びかける。竹上真人市長や教育長らが手分けして祝辞に出向く。手話通訳者や警備員の増員などに必要な経費182万円余を今年度予算に増額した。

 桑名市も市民会館で開いてきたが、九つある中学校区を二つに分け、市民会館と市体育館で開く。

 亀山市は、新成人と家族の席を別室にし、家族に中継で見てもらう予定。いなべ市は、旧4町の会場に約620人が分かれて1月9日に開催するが、入場ルートなどを検討中だ。

 鳥羽市は事前申込制を採用。これまで自由参加だったが、出席者を事前に把握することで対策が立てやすくなるという。保護者の付き添いも事前申し込みで先着40人まで。志摩市は例年通り実施するが、消毒の徹底やマスク着用を呼びかける。(中根勉、中川史)

 伊賀市では1月10日午後1時から、市内九つの中学校区ごとに開催する。中学校区ごとに行うのは例年通りだが、一部で例年よりも広めの会場に変更し、新成人による企画は短めに設定した。

 11月6日、市のホームページで概要を発表した。

 会場の入り口で体温を測り、マスクを着用していない新成人は入れない。第1部では例年、岡本栄市長や市議会議長らが出席していたが、今回はあらかじめ録画したビデオでお祝いのメッセージを贈る。第2部で新成人らによる企画を披露するが、密にならないように例年より短めの30分に限定、式全体で1時間弱におさめる。今後、新型コロナが全国的に広まったり、県外への移動が自粛されたりする事態になった場合、オンラインでの開催に変更するという。

 名張市は、会場を例年の「adsホール」(約700人収容)より広い「マツヤマSSKアリーナ」(市総合体育館)に変更する。

 体育館の1階のホールにイスを置くほか、2階の観覧席も使い、出席者が間隔をあけて座れるようにする。来賓の人数も例年より減らすことを検討中。式の時間も例年の70分から50分程度に短縮する予定だ。(江湖良二、吉住琢二)

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