前川建築の県美術館、一転存続へ 知事「解体は暴力的」

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申知仁、高橋昌宏、志村英司
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 宮城県が移転を検討していた県美術館(仙台市青葉区)について、村井嘉浩知事は16日、一転して現地存続の方針を明らかにした。決め手になったのは建物の文化的価値だ。存続を訴えてきた市民たちは「歴史的な建物の保存運動が実を結ぶまれなケース」と歓迎した。

 「県民の声をしっかりと受け止め、いまある美術館の価値を再評価した」。村井知事はこの日、方針変更の理由をこう説明した。

 1981年開館の県美術館は、「近代建築の父」と言われるフランスの建築家ル・コルビュジエの弟子で、日本の近代建築を主導した前川國男の設計だ。

 村井知事は9月に上京した際、都美術館などの「前川建築」を視察したという。「(美術館は)大変価値のあるものと改めて自覚した」と話し、仙台市博物館や東北大学などが集積する一帯について「東北、宮城の中心地といっても過言でない。そこに美術館を置くのは最適だなと思った」と話した。

 さらに、コンクリートの寿命…

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