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 理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、17日に発表されたスパコン計算速度ランキング「TOP500」で、今年6月に続き再び世界一になった。6月は計算機の一部が動いていなかったが、今回は全432台を動かして1秒間に44・2京回の計算速度を達成。2位の米国製スパコンの3倍の数値を出した。人工知能(AI)の学習能力なども含め4部門を連覇した。

 富岳は、「2位じゃだめなんでしょうか」と追及された先代「京(けい)」の後継機。本格稼働は来年度だが、すでに一部を稼働させて新型コロナウイルス対策の研究などに使われている。京以来9年ぶりに世界一を奪還し、さらに性能を高めた今回、アプリを実際に動かした速さやビッグデータ解析の能力など4部門で、2位に3~5倍の性能差をつけた。松岡聡・理研計算科学研究センター長は「ほぼ完成した富岳は、新型コロナなど多くの困難な社会問題を解決していくでしょう」とコメントした。(石倉徹也