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 米バイオ企業モデルナは16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、発症を防ぐ効果が「94・5%あった」とする最終の臨床試験(治験)の暫定結果を公表した。数週間以内に、米食品医薬品局(FDA)の緊急時使用許可(EUA)を申請するとしている。

 日本政府はモデルナと日本国内で販売や流通を担当する武田薬品工業との間で、国内向けに計5千万回分の供給を受ける契約を結んでいる。開発に成功すれば、来年1~6月に4千万回分、7~9月に1千万回分が供給されるという。接種回数が2回であれば、2500万人分となる。

 モデルナによると、最終の第3相の治験には3万人以上が参加。2グループに分け、一方にはワクチンを2回、もう一方は偽薬を2回投与した。これまで新型コロナの症状が出たのは95人で、うち90人が偽薬、5人がワクチンを接種した人だった。重症化した人も11人いたが全て偽薬を投与された人だったという。

 副反応は、倦怠(けんたい)感や筋肉痛、関節痛、接種箇所の紅斑などで、これまでのところ「明らかな安全性の懸念は報告されていない」としている。ただ、治験結果は今後、専門家の査読を受けた論文として発表するとしている。

 新型コロナワクチンをめぐっては、米製薬大手ファイザーも、「90%以上の有効性があった」と発表しており、近く緊急時使用許可を申請するとしている。(香取啓介)