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 大統領を罷免(ひめん)後、わずか5日で新大統領が辞任に追い込まれた南米ペルーで、国会(一院制)は16日、次期大統領となる国会議長に、フランシスコ・サガスティ議員(76)を選出した。サガスティ氏は1996年に起きたペルー日本大使公邸占拠事件では、一時人質になった。

 サガスティ氏は技術者出身で、アラン・ガルシア政権などで大臣顧問を務め、世界銀行の戦略計画部長やペルーで大学教授などを歴任した。今年3月から中道右派政党の議員になった。

 ペルーでは、ビスカラ前大統領が9日に国会で罷免され、これに抗議する集会が全土に広がった。14日には治安部隊との衝突で参加者2人が死亡した。混乱の責任を問われ、10日に国会議長から昇格したばかりのメリノ新大統領や新国会議長、内閣が15日に総辞職し、「権力の空白」が生まれていた。このため、国会は次の国会議長らの選出を進めていた。(サンパウロ=岡田玄)