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 旅行ガイド「地球の歩き方」などのシリーズを発行してきたダイヤモンド・ビッグ社が、出版事業などを来年1月1日付で学研プラスに事業譲渡すると発表した。

 ダイヤモンド・ビッグ社はダイヤモンド社の子会社で、1969年の設立。海外旅行ガイドブックの出版を中心に事業を展開してきた。訪日観光客向けのウェブサイトや自治体のパンフレットなどインバウンド向けの事業も手がける。

 「地球の歩き方」は79年に発行を始め、現在は122タイトル、169の国・地域のガイドブックをそろえる。今年9月には、「シリーズ初」という国内版のガイドブックとして、「東京」を刊行し、注目を集めた。

 しかし、今年は新型コロナウイルスの世界的流行で海外旅行関連の状況が大きく変化。事業の維持と発展を図るため、「地球の歩き方」を中核とする出版事業やインバウンド事業を事業譲渡するという。

 1月以降は、学研プラスがつくった子会社で、「地球の歩き方」シリーズの刊行を続ける予定。学研ホールディングスの広報部によると、出版事業だけでなくオンライン英会話などの教育事業との相乗効果も見込んでいる。

 旅行書は、コロナ禍で大きな打撃を受けた。出版科学研究所によると、今年4月~6月の旅行書の店頭売り上げは、対前年40%を切るほど激減した。ただ、「Go To トラベル」が始まった7~9月は約55%まで戻り、10月も回復傾向にあるという。(滝沢文那