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 来春卒業予定の大学生の就職内定率は、企業が正式な内定を出す10月1日時点で69・8%となり、5年ぶりに70%を下回った。厚生労働省と文部科学省が17日発表した。新型コロナウイルス禍で就職活動や経済に影響が出たためで、前年同期からの下げ幅は7・0ポイントと、2008年のリーマン・ショックの影響が直撃した10年卒の7・4ポイント減以来の大きさとなった。

 国公立24大学・私立38大学の4770人を抽出して調べた。文系の内定率は68・7%(前年同期比7・5ポイント減)、理系は74・5%(同4・8ポイント減)だった。

 今春卒業した大学生の最終的な就職率(4月1日時点)は、少子高齢化による人手不足などを背景に、過去最高の98・0%だった。例年、内定率は年度末にかけてさらに上がるが、10月時点で前年から大きく落ち込んだ10年卒の場合、最終的な就職率は前年春より3・9ポイント低かった。

 厚労省は「新型コロナの影響で企業説明会などが中止になり学生の動き出しが遅くなったほか、その後も採用規模が縮小している業界もあり、今後の推移は見通しづらい」と説明する。

 短大生の内定率(調査対象は20校520人)も、27・1%(同13・5ポイント減)と例年以上に低くなっている。厚労省によると、保育などの資格職の職場実習が、新型コロナ禍で遅れている影響が出ているという。(吉田貴司