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 アパレル大手レナウンが先月末、破産手続きに入った。1980年代に関連会社を含めた売り上げ規模が業界で世界トップになったこの会社は、幅広い層への上質な商品開発や先進的な広告、優れた人材輩出などで日本のファッションを世界的なレベルに押し上げた企業だった。(編集委員・高橋牧子)

拡大する写真・図版「イエイエ」のテレビコマーシャル

 レナウンは1902年、大阪で繊維卸売業「佐々木営業部」として創業。67年に改めた社名は大正時代、英国皇太子が訪日時に乗ってきた戦艦レナウン号に由来する。

 当初はメリヤスや靴下の卸・メーカーだったが、60年代から自社のニット製品や、傘のマークで知られるアーノルド・パーマー、ペリー・エリスやノーマ・カマリなど海外人気ブランドのライセンス製品がヒットして急成長した。

 高度経済成長期に紳士服のダーバンや婦人服アデンダ、子供服まで総合的に商品を展開し、百貨店で主に販売。バブル期のピーク時は連結売上高2300億円と、リーバイスを抜いて世界のトップのアパレル会社になった。

テレビCMで一世を風靡

 50代以上の年代には、60年代からの革新的なコマーシャルに憧れた人も多いだろう。小林亜星が作詞作曲、かまやつひろしやシルビー・バルタンらが「オシャレでシックなレナウン娘が」などと歌った「ワンサカ娘」。サイケデリックな映像で一世を風靡(ふうび)した「イエイエ(ガール)」。67年からは当時人気のテレビ番組「日曜洋画劇場」のスポンサーになり、CMの注目度がさらに増した。

 紳士服では、アラン・ドロンが…

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