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 地場産の食材を使った給食の献立を競う「第15回全国学校給食甲子園」で、青森県の外ケ浜町給食センターがベスト12に初選出された。12月の決勝大会で、全国の頂点に挑む。

 学校給食甲子園は、食育への理解を深め、食材の地産地消を促そうと、認定NPO法人21世紀構想研究会(東京)が2006年から開催している。実際に学校で提供した献立という条件で、全国の学校や給食施設から献立を募り、今年は全国から1412点の応募があった。

 外ケ浜町給食センターが応募したメニューは、「黒舞茸(まいたけ)ごはん」「青森シャモロックみそバターソテー」「みちのく山菜のごまあえ」「風太鼓汁」「皮付きりんご」「牛乳」の計6品。「食材数の多さが見た目でもわかり、豊かな食文化を感じさせる」「食育の取り組みに熱意と情熱を感じる」などと評価された。

 メニューを考案した同センターの栄養教諭、長沼裕美子さん(56)は「地元の食材をふんだんに使い、たんぱく質や食物繊維など栄養バランスを考えた」と話す。

 なかでも工夫を凝らしたのが「風太鼓汁」。外ケ浜町蟹田地区が太宰治の「津軽」に風が強い土地として登場することから、地元では「風太鼓」と銘打って中学生たちが和太鼓に取り組んでいる。これにちなんで太鼓に見立てた陸奥湾産のホタテを入れ、ホタテのだしとしょうゆで味つけしたおすましを考えついた。

 献立はこれまでに3回、地元の給食として提供されたという。同センターの食品衛生責任者で調理員の佐々木弘美さん(34)は「彩りを考えて、野菜などを炒めすぎないように火加減やタイミングに気をつけた」と話す。

 新型コロナウイルスの影響で、今年の決勝大会では調理審査を実施せず、事前に撮影した食育授業の様子を12月5日にオンラインで審査する。長沼さんは「優勝をめざすのはもちろん、青森にもこんなにおいしい食材があるんだと知ってもらいたい」と話している。(仲川明里)

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