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 北九州市教育委員会が、大半の市立学校の給食に福岡県産や九州産の高級食材を使う取り組みを始めた。子どもたちに地場産品の魅力を知ってもらうだけでなく、新型コロナウイルスの打撃を受けた生産者の支援も狙う。

 「いただきます!」。北九州市小倉北区の小倉中央小学校で17日、児童らが食事前に手を合わせた。メインメニューは県産の博多和牛を使ったビーフシチューだ。3年の松田晄佑(こうすけ)君(8)は「軟らかくておいしかった。また食べてみたい」と笑顔を見せた。30日には、若松、八幡東、八幡西、戸畑の4区の給食に出すビーフシチューに北九州市産のブランド肉「小倉牛」が使われる。

 市立総合農事センターによると、小倉牛の定義は厳密だ。市内で16カ月以上飼育され、霜降りの具合などを調べて肉の等級が5段階中、上から二番目の4以上と認定されたものに限られる。甘みがあり、しつこくない脂身と、とろけるような軟らかさが特徴だ。

 年間出荷量は50~60頭ほどで、市内に8戸ある畜産農家のうち小倉南区の3戸、若松区の1戸が小倉牛を出荷しているという。

 そのうちの一人、小倉南区新道寺で飼育する梛野堅剛(なぎのけんごう)さん(38)は父の代から小倉牛を育てて30年以上で、年間約15頭を出荷している。

 コロナの影響で飲食店や贈答品などでの消費が減り、1キロあたりの卸売価格は例年の約2500円から約2千円に。1頭あたりでは10万~20万円ほど下がったという。「一気にどんと落ちた。最近は少し回復したが夏ごろまではきつかった」。えさに使う木くずを知り合いの業者から譲ってもらうなどし、コストを抑えている。

 同センターの担当者は「給食に使うことで流通量を増やし、値が上がってくれれば」と話す。梛野さんは「子どもたちに小倉牛のおいしさを知ってもらい、大人になった時に思い出して買ってもらえるようにしたい」と期待を寄せる。

 12月の給食にはブランド化された「関門海峡たこ」を使い、「たこと大根のうま煮」も提供する。

 市水産課によると、速い潮流の…

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