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 ドイツ東部ドレスデンの宝物館から昨年11月、歴史的に貴重な宝石が盗まれた事件で、警察当局は17日、ドイツ人の男3人を窃盗などの容疑で逮捕した。さらに2人の行方も追っている。盗まれた宝石は見つかっていない。

 警察は17日早朝、1600人以上の態勢でベルリン市内南部を中心に、アパートや車庫など計18カ所を一斉に捜索した。

 「緑の円天井」と呼ばれる宝物館は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世(強健王)によって1723年につくられた欧州最古の博物館の一つ。昨年11月25日早朝、何者かが窓を破壊して侵入し、数分のうちにダイヤモンドでできた18世紀の装飾品3セットなどを奪って車で逃げた。

 宝物館は「価値は算定できない」としていたが、大衆紙ビルトは当時、「戦後最大の美術品盗難事件」とし、被害額が10億ユーロ(約1240億円)に上る可能性があると報じた。

 ドイツメディアによると、警察は今回の容疑者が、2017年にベルリンのボーデ美術館から重さ約100キロの巨大金貨が盗まれた事件に関係したとみて、調べているという。(ベルリン=野島淳)