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 ANAホールディングス(HD)は17日、2022年度入社の新卒採用を大幅に減らすと発表した。パイロットや障害者など一部を除き、基本的に採用を見送る。新型コロナウイルスの感染拡大で業績が悪化するなか、新規採用を絞って現状の雇用を守る方針だ。

 ANAHDは近年、毎年3千人規模で新卒を採用していた。21年度入社も当初は約3200人を採用する予定だったが、春以降に新型コロナの感染が広がり、パイロットや内定を出した専門学校生などをのぞいて新規採用を中止。入社するのは約700人に減った。22年度入社はさらに減り、200人程度の想定だ。

 22年度の採用方針を早い段階で決めたことについて、広報担当者は「早めに決断してコスト削減の道筋を示す」とした。

 コロナ禍で航空業界は大きな打撃を受けている。ANAHDは、21年3月期の最終的なもうけを示す純損益が5100億円の巨額赤字になると予想する。国際線が回復するのは23年度末、国内線は21年度末の予想だ。人件費削減が課題で、すでに社員の給与削減を労働組合に提案したほか、従業員の他社への出向も行っている。(友田雄大)