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 トランプ米大統領は17日、自身のツイッターで、米国土安全保障省傘下のサイバー・インフラ安全局(CISA)のクリス・クレブス局長を更迭したことを明らかにした。CISAは先週、今回の大統領選を「米国史上、最も安全が確保された選挙だった」という見解を発表。トランプ氏の「不正選挙が起きた」との主張を真っ向から否定していた。

 トランプ氏はクレブス氏更迭の理由について「今回の大統領選に関するクレブス氏の声明は極めて不正確だ。大規模な不正や詐欺が起きた」などと根拠を示さずに主張した。

 クレブス氏はトランプ氏の指名で2018年にCISAの局長に就任。もともとサイバー攻撃対策の専門家で、与野党双方の信頼が厚かった。CISAは12日、今回の大統領選について「投票システムによって票が失われたり、改ざんされたり、不正侵入されたりした証拠はない」という見解を発表していた。

 トランプ氏は、激戦州など各州で「不正選挙が起きた」などと証拠を示さずに提訴しているが、相次いで敗訴。民主党のマーク・ワーナー上院議員は「トランプ氏はクレブス氏が真実を伝えたというだけでクビにした」と批判した。(ワシントン=園田耕司)