幼い子どもも性暴力の標的になります。今回紹介するのは、5歳と7歳の時に相次いで被害を受けた女性のケース。時を経て自分がされたことに気付き、本人に落ち度はないにもかかわらず、自らの体を嫌いになって自暴自棄ともとれる行動に向かってしまいました。
小さな子どもへの性暴力を防ぐためにはどうすればいいのか、また万が一被害にあったとしても、その人の人生に与える悪影響を少しでも減らすためには、どうすればいいのか。取材をした大久保真紀編集委員は、性教育が一つのカギを握るといいます。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。
・気付いた「お医者さんごっこ」のウソ
・「誰かに殺してもらいたい」
・2歳で始められる性教育
・「何でも話せる家族」が被害を小さくする
◇
Q:今回取り上げるのは、柳谷和美さんのケースです。どういう方ですか?
A:めちゃくちゃ明るい、元気の良い方ですが、彼女の身に起こったことは壮絶なことでした。
まだ5歳だったころ。柳谷さんは少し年上の姉妹が住んでいる隣家に、よく遊びに行っていたそうです。その日も彼女たちと遊ぼうとして訪ねたら、おじさんが出てきて「いま出かけているよ」と言います。姉妹とお母さんはおでかけをしていて不在でした。
ところが、「おじさんと遊ぼう…
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朝日新聞社会部