自転車走破10時間超?山形縦断191キロ、県ルート案

上月英興
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 山形県内を縦貫する191キロのサイクリングルートが設けられる。国内外のサイクリストや観光客を主なターゲットに、自転車ツーリズムを推し進めようと、県は市町村をまたぐモデルルート案を示した。

 「県自転車ネットワーク計画」の原案は12日、県庁内で開かれた策定検討会で提示された。勾配などの走りやすさや休憩施設の配置を踏まえ、最上川に沿って県内4地域を縦断する「基幹ルート」1路線と、観光地や隣県と基幹ルートをつなぐ「地域ルート」17路線が盛り込まれた。

 基幹ルートはJR米沢駅を出発し国道の287号、347号、47号などを通って酒田駅に至る。ルート付近には道の駅が9施設ある。米沢市長井市の一部は道路整備中。戸沢村などでは道幅が狭く、鉄道などで自転車を運ぶことを推奨する区間がある。完走には10時間以上かかりそうだ。

 地域ルートには初級者向けだけでなく、上級者向けの山岳道路も選んだ。蔵王エコーライン(上山市)や西吾妻スカイバレー(米沢市)、六十里越街道(鶴岡市西川町)、十部一峠(寒河江市・大蔵村)、青沢越(酒田市・真室川町)を通るルートなどがある。

 ルート上では道路標識や照明の支柱に、進行方向やルート番号を記載した案内看板シールを貼り付け、自転車が走りにくい段差や溝を解消するよう努める。計画は、パブリックコメントを経て来年3月に完成する予定だ。

 国は2017年施行の自転車活用推進法に基づき、自転車ツーリズムや都市部でのシェアサイクルを広める推進計画を策定した。宮城県では、沿岸の震災遺構や伝承施設を巡る約280キロの「震災復興・伝承みやぎルート」の整備に向けて協議が進んでいる。(上月英興)