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 パナソニックが欧州で電気自動車(EV)に搭載する蓄電池の生産に向けた検討を始める。まずはノルウェーのエネルギー企業2社と組んで市場調査を行い、工場新設の可能性を探る。欧州では環境規制の強化からEVシフトが急速に進むとみられ、電池の供給元として食い込みたい考えだ。

 パナソニックが18日、欧州エネルギー大手「エクイノール」と、再生可能エネルギーやアルミニウム生産を手がける「ハイドロ」と提携を結んだと発表した。2社は欧州で幅広く事業を展開しており、電池事業への参入にも意欲を示している。パナソニックと共同で電池の需要や競合他社の動向を分析し、来夏をメドに調査結果をまとめる。それを踏まえて、パナソニックは工場新設の検討に入る。

 欧州各国はガソリン車やディーゼル車の販売規制を相次いで打ち出し、自動車メーカーはEVへのシフトを余儀なくされている。EV最大手の米テスラも、ドイツに大規模な完成車工場を新設する予定で、欧州でのシェア拡大を狙う。

 パナソニックは電池部門を会社を支える「基幹事業」と位置づける。特に成長の余地がある欧州での事業拡大を狙う。また、テスラとは米国の電池工場を共同運営するなど関係が深い。欧州でもテスラ向けの供給を視野に入れる。

 佐藤基嗣副社長は「ノルウェーの2社との提携は、強固で持続可能な電池事業への道をひらく可能性を秘めている」とのコメントを出した。(井東礁)