加藤あず佐
地域のボランティア活動が、家賃の一部に――。そんな集合住宅が、東京都国分寺市内に登場する。名称は「ぶんじ寮」。大切にするのは「共助」で、掃除や建物の修繕、敷地にある畑仕事などは入居者らが協力し合う。共用部は地域と関わり合う空間とし、22、23の両日には市民向けの公開イベントを催す。
寮の建物は、地元企業の元社員寮。2階建てで6畳の部屋が22あり、台所と風呂、トイレは共用だ。家賃は3万円で、共益費は5千円。「ぶんじ」は地域貢献した際にお礼などとして受け取れる地域通貨で、家賃の一部を「ぶんじ」で支払うのが入居の条件だ。
運営の中心は、市内でカフェ「クルミドコーヒー」などを営む影山知明さん(47)。新型コロナウイルスの感染拡大で、カフェの売り上げが軒並み減少したため、「従業員の負担を減らすために寮をつくれないか」と考えたという。
同じころ、市内で学習塾を運営する幡野雄一さん(33)も、空き家になった建物の活用法を知人らと「妄想」していた。旧知の2人は「みんなで寮の運営を担おう」と意気投合し、建物を借りて幡野さんが住み込みの「管理人」になることにした。改装費などはクラウドファンディングで募っている。
運営メンバーとして市内在住・…
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