名港に11カ月ぶりクルーズ船 コロナで寄港激減 愛知

臼井昭仁
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 新型コロナウイルスのため、休止していた名古屋港へのクルーズ船の寄港が18日、再開された。昨年12月以来11カ月ぶり。乗客約170人のクルーズ船が港を出発した。

 寄港したのは、商船三井客船のクルーズ船、にっぽん丸(2万2472トン)。香川・小豆島を往復する2泊3日のツアーで同日午前に接岸、午後1時に出発した。20日午前に戻る予定。

 にっぽん丸は当面、国内のみで運航する。乗客は定員の5割の250人までで、事前にPCR検査を受けてもらうといった対策を取っている。「密」を避けるため、乗船手続きに通常の4倍の2時間かけた。名古屋港・ガーデンふ頭は、入港1時間前から出港まで関係者と乗客以外は立ち入り禁止にした。

 商船三井客船によると、「Go To トラベル」もあって、クルーズ人気は回復基調にあり、12月に同港発着のツアー(1泊2日)への申し込みはすでに200人を超えているという。山口直彦社長は「感染対策には万全を期しており、新たなお客様にも乗っていただけるようにしたい」と話した。

 同港へのクルーズ船の寄港は、「飛鳥Ⅱ」が12月に3回予定しており、今年は計7回となり、昨年の39回からは激減した。名古屋港管理組合・誘致推進課の担当者は「海外へのクルーズは止まっており、例年の規模に戻るまでまだ時間がかかるのではないか」と話している。(臼井昭仁)

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