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 かぐや姫に自由な意思があったら、竹取物語はどんなお話になっただろう。米カリフォルニア州バークリーの劇団が、現代版かぐや姫の劇を創作した。日本時間の21~23の各日正午から、オンラインで無料上演する(英語。日本語字幕も制作中)。日本にルーツを持つ制作者たちが、昔話に描かれた性別に対する伝統的な価値観に挑戦する。

 演題は「The True Tale of Princess Kaguya(かぐや姫の本当の物語)」。人形劇、影絵芝居、アニメーションなど様々な手法を組み合わせ、喜劇として仕上げた。主人公はオリジナルと同様かぐや姫だが、帝(みかど)とは恋に落ちない。女性という性別に違和感を抱き、周りから求められる役割も疑う。自分は何者か、どう生きたいかを考え、選び取っていく姿で描いた。

 2月に発足した劇団「クノイチ・プロダクションズ」による、初の上演作となる。脚本を書いたのは、東京都大田区で生まれ育ち、大学から渡米したアイ・アイダさん(48)だ。かぐや姫に「男と女、地球と月といった境界を越えて生きてほしい」と、筋書きを考えた。

 幼い頃、自分を男の子だと信じ、一人称は「僕」だった。女の子と遊ばず、女の子用の服も着なかった。中学校に入学後は仕方なく女子生徒の制服を着るように。高校生になると、努力して髪を伸ばし、化粧やマニキュアをし、スカートをはいた。今は女性とも男性とも思わない。「性別について葛藤した自分だからこそ、かぐや姫にも自由になってほしかった」

 劇で衣装デザインや監督などを務めるケイコ・シモサト・カレイロさん(60)も、女性に期待される性別役割に疑問を感じてきた。

 両親は日本人で、戦後に渡米。…

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