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 新型コロナウイルスのワクチンについて、世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者マイク・ライアン氏は18日、ソーシャルメディア上での質疑応答で、「多くの国が経験している現在の感染の波は、ワクチンなしで耐え抜くことになるだろう。この山は、ワクチンなしで登らなければならない」と語った。

 ライアン氏は「春になればワクチンが発売され、追加の強力な武器を手にすることになるだろう」との見通しを示した。そのうえで「ワクチンが魔法の解決策だと考える人もいるが、そうではない。ワクチンだけに頼って他の抑止策を忘れたら、ウイルスはゼロにならない」と強調した。

 ワクチンをめぐっては、米企業のファイザーやモデルナが今週相次いで、大規模な最終治験の暫定結果として9割以上の高い効果を確認したと発表した。早期の実用化に期待が高まっているが、ライアン氏の発言は過度な期待を抑制する形となった。(ロンドン=下司佳代子)