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 有名タレントやスポーツ選手の不倫に対するバッシングが相次いでいます。子育てに熱心なイメージで売る「イクメン」の場合、世間のまなざしはことさら厳しいようです。どうして社会的制裁の感情が強まっているのか。その背景や社会心理について考えます。

橋本嘉代さん 労働の分担は「愛情の確認」

 子育てや家事を進んでこなす姿を積極的に見せる「イクメン」の有名人が、世間から称賛される背景には、女性の生き方の変化があります。

 2015年の国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、女性が予測する「人生コース」の中で「専業主婦」は、1980年代後半に比べて3分の1まで減りました。逆に子供を持ち一生仕事を続けると予想する割合は、1・5倍に増加。専業主婦という選択肢が非現実的となり、働き続ける女性たちが増えたことで、夫に家事や育児の分担を求めるのは当然という感覚が、標準的になりました。

 働く女性たちの支持を背景に「イクメン」はテレビ番組に出たり、広告に起用されたりしています。「イクメン」の好感度が高いのは、不倫や浮気とは無縁だと思われているからにほかなりません。だから、ひとたび不倫や浮気が発覚すれば「世間を欺いていた」として、強いバッシングを招きます。SNSの普及で「正義中毒」的な風潮が強まっている現状では、なおさらです。有名産地のブランド牛のはずが、実態は違っていたという「食品偽装問題」によく似た構図だといえます。

 2011年の東日本大震災を契…

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