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 新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増す中、官公庁や民間企業などで独自の「飲み会ルール」を設ける動きが広がっている。菅義偉首相は「静かなマスク会食」を求めているが、それぞれどんなルールを設定しているのか。

 「まだ呼びかけもしていないが、職員は当然守ることになる」

 18日の記者会見。大阪府の吉村洋文知事は、飲み会の人数は4人までとすることを府職員に求めるかを問われ、こう語った。

 21日から、府内での「Go To イート」は4人までという制限を設ける。吉村知事が国に求めていた措置で、経済活動を重んじながらも、利用時以外でも5人以上の飲み会の自粛を求める方針だ。府職員にも当然、この方針に沿った対応を求めるという。

 大阪市は12日、局長らに「静かに飲食」などと注意する文書を配った。

歓迎会で感染拡大 県警全体に通達

 コロナに集団感染すれば市民にも大きな影響が出る警察は、より明確に自粛を促している。

 神戸西署は春に12人が感染し、一時は署員の4割が自宅待機に。3月下旬に居酒屋で開いた署長歓迎会に参加者の感染が次々に確認され、4月に警務部長名で兵庫県警全体に会食自粛を指示する通達が出された。

 10月からは一切の自粛を促すのではなく、会食する際に「同席5人まで」「2時間以内」「2次会なし」「事前に上司に報告」「署長と副署長など業務を補完し合う人の両方が参加するのは不可」といった条件を守るよう求めている。県警幹部は「禁止命令ではなく自粛のお願いだが、さらなる集団感染は避けなければならないという思いはみんな持っている」と話す。

 大阪府警では9月、会食のルールが所属長らに周知された。通達ではなく、自主努力を促す「メモ」の扱いだ。府警の身内の会食は4人までで、外部も参加する場合は10人以内としている。2時間以内の1次会で解散することも要請。店選びの際、パーティションで区切っているかを確かめるよう促している。府警幹部は「署長は地域団体とのつながりが大事だし、身内の交流もときには必要。どうしても開くときはルールを守り、極力感染に気をつけるしかない」と話す。

「あっさりした年末になりそうで残念」

 企業も悩みながら自粛の目安を決めている。

 関西空港を拠点にする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは、緊急事態宣言の期間中、家族での外食も控えるように求めていた。現在は緩和され、5~6人以上での会食は控える▽大阪府の「感染防止宣言ステッカー」が貼られた店を利用する▽食事中はできるだけ会話しない――などを求めている。

 広報担当者は「乗客に感染症対策をお願いしている以上、私たちも感染しない、させない行動を徹底する必要がある」と話す。

 積水ハウスは16日、懇親会や忘年会を控えることを再徹底するよう社内に呼びかけた。翌日には、年末に社内で開く食事会も自粛するように通知した。仕事納めの日にすしやピザを注文し、ほかの部署を回るのが恒例だった。広報担当者は「あっさりした年末になりそうで残念な気持ちもあるが、仕方がない」と話す。

 関西みらいフィナンシャルグル…

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