[PR]

 紹介状がなく大病院を受診した患者に、初診なら5千円以上の追加料金を義務づける制度について、厚生労働省は追加料金を2千円増額する方向で検討に入った。大病院への患者の集中を防ぐねらいで、19日の審議会で提案した。2022年度にも実施する。

 診療所などの紹介状をもらわずに大病院を受診する場合、窓口負担とは別に現在は初診で5千円以上、再診で2500円以上の追加料金を払う必要がある。厚労省は初診で7千円以上へと引き上げる案を示した。対象となる病院の範囲も拡大する。現在は666病院が対象だが、200床以上で高度医療を担う病院を加えることを念頭に詳細を詰める。

 追加料金によって紹介状なしで大病院を受診する患者の割合は減る傾向にある。ただ、効率の良い医療提供体制を目指す厚労省としては、軽症者は地域のかかりつけ医が担い、高度な専門医療を大病院が担う役割分担を一層進めるねらいから追加料金を増額する。医療保険財政の安定化につなげる目的もある。

 一方、厚労省は75歳以上で医療費の窓口負担が現在の1割から2割に引き上げられる人について、外来での負担増が月4500円までになるように緩和措置を導入する考えを示した。2年間の時限措置とする方向だ。同省の試算では、1割から2割になると窓口負担の平均額は年8・1万円から年11・5万円へと3・4万円増えるが、緩和措置で年約4千円の負担抑制効果があるとしている。(久永隆一)